ふるさと納税で毎年いちばん時間を使うのが、返礼品を決めるところです。サイトの検索窓に「米」と入れると、何千件と出てきます。多すぎて決められない。並べ替えを変え、レビューを読み、それでも決まらない。私もそのひとりでした。
2026年は、生成AIに条件を渡して候補を絞ってもらいました。結果として、自分では見ていなかった条件で選び先が変わりました。その話を書きます。
※私が使っているのはClaudeですが、指示文はそのままなので、ChatGPTでも同じ手順でできます。
※制度そのもの(12月31日の区切り、控除の上限)は別の記事に書いています。→ ふるさと納税の締切は12月31日。上限はあなたの住民税で決まります
AIに渡した指示文
まず、そのまま使える形を置いておきます。カッコの中を自分の条件に置き換えてください。
ふるさと納税の返礼品を選びたいので、候補を5つに絞ってください。
はじめに、楽天ふるさと納税の購入履歴を開いて、次の2つを確認してください。
・去年、どこに、いくら寄附したか
・いま届いている定期便が、何月で終わるか
そのうえで、次の条件で探してください。
【予算】寄附額の合計で〇〇万円まで
【ほしいもの】お米。銘柄は問わない
【届き方】5kg×12回の定期便。毎月切らさずに届いてほしい
比較したいのは次の4つです。表にしてください。
1. 寄附額
2. 総量と、1kgあたりの寄附額
3. 初回の発送月と、以降の発送間隔
4. 選ぶときに気をつける点
最後に、あなたが選ぶならどれか、理由を3行で書いてください。
書き方で決まってくるのは、次の4つだと感じました。
去年の記録を、先に見てもらう。私はブラウザで楽天ふるさと納税の購入履歴を開いて、去年の寄附と、いま届いている定期便の終わる月を確認してもらいました。ここが後の決め手になります。
※ここで1つだけ。サイトを開いて見てもらう使い方をするときも、IDやパスワードをAIに打ち込ませないでください。自分でログインしたうえで、その画面を見てもらう形にします。
予算を先に言う。言わないと、AIは高いものから並べます。
商品名ではなく、暮らしの条件を言う。「新之助が欲しい」ではなく「毎月切らさずに届いてほしい」。銘柄を指定した時点で、AIは指定したものの中でしか探せなくなります。
比べたい項目を、番号で並べて渡す。「おすすめを教えて」とだけ聞くと、商品の紹介文をまとめた文章が返ってきます。「①寄附額 ②総量と1kgあたり ③初回の発送月」と項目を並べて渡すと、表の形で返ってきます。横に並べて比べられるので、決めるのが早くなります。


決め手は、寄附額ではなく「発送の月」でした
2026年の候補は、最後に2つ残りました。
| 新潟県胎内市(新之助) | 新潟県南魚沼市 | 参考:前年の宮城県登米市(つや姫) | |
|---|---|---|---|
| 寄附額 | 156,000円 | 156,000円 | 168,000円 |
| 総量 | 5kg×12回=60kg | 5kg×12回=60kg | 5kg×12回=60kg |
| 1kgあたり | 2,600円 | 2,600円 | 2,800円 |
| 初回の発送 | 2026年10月上旬〜中旬 | 2026年11月中旬 | 2025年10月 |
寄附額は同額。1kgあたりも同じ2,600円です。数字だけ見れば、どちらでもよかった。
分かれたのは初回の発送月でした。胎内市は10月上旬〜中旬から。南魚沼市は11月中旬からです。
私はこのとき、宮城県登米市のつや姫の定期便を受け取っている最中で、その最終回が9月ごろでした。南魚沼市を選ぶと、10月と11月の前半、家に米がない期間ができます。その分は自分で買うことになります。
米の定期便は「令和◯年産の先行予約」の形が多く、初回が10月から11月にずれ込みます。いま届いている定期便の最終回と、次の定期便の初回発送月を突き合わせる。寄附額も1kgあたりも並んだので、決め手はここでした。それと、新之助という品種を一度食べてみたかった、というのもあります。
指示文のはじめに置いた「購入履歴を確認してください」の2行が、この比較につながりました。自分で条件を打ち込むだけでは、いま届いている定期便がいつ終わるかは話に出てきません。

商品ページの確認まで頼みました。頼まなかったのは2つです
候補が5つ出てきたら、その商品ページを1つずつ開いて確認してもらう。ここまでを頼みました。確認してもらったのは次の4点です。
- その寄附額で、いま申し込めるか
- 指示した「5kg×12回」の組み合わせが、そのページで選べるか(同じページの中で「5kgか10kgか」「6回か12回か」を選ばせる形が多く、選び方で金額が変わります)
- 初回の発送月
- 受付を終了していないか
ここは、サイトを開ける使い方でないとできないところです。チャットに文字を打つだけだと、寄附額が去年のままだったり、受付の終わったものが混じったりします。「品切れは除いて」と頼んでも変わりません。「除きました」と返事はしますが、在庫を見て言っているわけではないからです。
一方、頼まなかったことが2つあります。
1つ目。寄附できる上限額の計算です。自己負担が2,000円で収まる上限は、その年の住民税の額で決まります。AIは私の住民税の額を知りませんので、聞いても「年収◯万円ならおおよそ◯万円」という一般論が返ってくるだけです。ここはポータルサイトのシミュレーションか、市区町村の窓口で確かめるところです。上限の考え方そのものは前の記事に書きました。
2つ目。「お得かどうか」の判断です。還元率という言葉は、サイトによって計算の中身が違います。「お得な順に」と頼むと、どこかで見た数字を並べてきます。頼んだのは、寄附額と総量と発送月を表にして、そのページが本当にあるかを確かめることまででした。どれを選ぶかは自分で決めています。
結局、こうしました
2026年7月29日、新潟県胎内市の新之助 5kg×12回、156,000円で申し込みました。発送は10月上旬から。前の定期便との間は、ほぼ切れ目なしです。
前の年は、宮城県登米市のつや姫 5kg×12回で168,000円でした。同じ60kgで、12,000円の差があります。産地も品種も違うので値下がりとは言えませんが、毎年同じところに申し込み直すより、1年に1度は並べ直したほうがよさそうだと思いました。
うなぎのほうは、2026年は隔月6回の定期便をやめて、6尾を一度に注文しました。こちらは冷凍庫の空きしだいなので、AIに聞くまでもありませんでした。
どれくらいの時間で終わったかは、正確には覚えていません。ただ、自分でひとつひとつ調べるよりは、明らかに早く終わりました。検索で出てくる商品が多すぎるので、候補を絞るところを任せられたのが、いちばん効率のよかったところです。選んでもらったというより、条件を整理して表にしてもらった——使ってみた印象は、そちらに近いものでした。

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