今回は、FP3級に受かって、次は2級を目指している方に向けた記事になります。いくつか3級とは異なる点があるので、先にお伝えします。
1つは、2級は3級の感覚で受けると苦戦する、ということです。合格率は3級の8割台から、2級の学科では5割前後まで下がります。
もう1つは、それでも2級までの知識は、暮らしのお金の判断にそのまま役立つ、ということです。このブログで書いてきた健康保険や税金の話の多くは2級の範囲のものであり、2級を学ぶと理解が深まるはずです。
私は、3級に合格したあと、次に開催された回で2級を受けました。
情報は2026年9月時点で、日本FP協会の公表をもとにしています。3級の受け方は、FP3級は独学で受かります。テキストなしで合格する手順をご参照ください。
FP2級の合格率は、3級から大きく下がります
日本FP協会が公表している直近の結果(2026年4月〜8月実施分)は以下の通りです。
学科 受検者24,773名・合格率50.36%
実技 受検者21,286名・合格率56.73%
3級は、同じ期間で学科86.23%・実技83.29%でした。合格基準は2級も3級も同じ6割です。同じ6割で合格率がここまで下がるのは、問題そのものが難しくなるからだと思います。
3級の感覚で受けると苦戦するところが、3つあります
試験時間が長くなります。 学科は120分で60問、実技は90分で40問です。3級は学科90分・実技60分でしたので、学科は30分、実技も30分長くなります。最後まで集中を切らさない練習が必要です。私自身、2級の実技では時間が足りなくなり、2〜3問は勘で答えることになりました。
実技に、答えを自分で書く問題があります。 2級の実技の出題形式は「多肢選択式及び記述式」です。選択肢の中から選ぶ問題のほかに、計算した答えを入力する問題も出ます。選択肢を見て思い出す、という解き方は通用しにくくなります。
「なんとなく知っている」では解けなくなります。 3級では制度の名前と大まかな仕組みが分かれば解けた問題が、2級では、何歳から・いくらまで・何か月以内、といった条件まで問われることがあります。
受検資格は、次の4つのどれかにあたることです
2級は、誰でも受けられる試験ではありません。日本FP協会の試験要綱では、次のいずれかにあたる方が受けることができます。
- 3級FP技能検定の合格者
- 受検申請時点で、FP業務に関し2年以上の実務経験を有する者
- 受検申請時点で、日本FP協会認定のAFP認定研修を修了している者
- 金融渉外技能審査3級(旧審査試験)の合格者
試験の形は3級と同じCBTで、手数料は学科5,700円・実技6,000円です
2級も、パソコンで受けるCBT方式です。1年を通して、予約した日に受けることができます。
学科 120分・60問・多肢選択式・36点以上(60点満点)で合格
実技(資産設計提案業務) 90分・40問・多肢選択式及び記述式・60点以上(100点満点)で合格
受検手数料 学科5,700円+実技6,000円=11,700円
計算問題は、3級と同じく、試験画面に表示される計算機を使います。
2026年度にこれから受けられない期間は、12月28日〜2027年1月5日と、2027年3月25日〜3月31日です。これまで1か月まるごと休みだった3月は、2027年3月1日〜24日にも受けることができるようになりました。
もう1つ、2026年4月1日の申込みから変わった点があります。受検日や会場の変更は、最初に予約した日から最長4か月(120日)までになりました。それまでは、最長1年間でした。「とりあえず予約して、あとで延ばす」という使い方は難しくなっています。
勉強時間は、3級の数倍を見込んでください
公式の数字はありませんので、あくまで目安です。
2級は、150〜300時間ほどとよく言われます。3級で言われる30〜60時間の、数倍です。1日1時間なら5か月から10か月ほどになります。
進め方は3級と同じで、動画か教科書で一通り理解し、過去問を繰り返し解きます。過去問は「FP2級ドットコム」の過去問道場で、学科・実技とも無料で解くことができます。
ただ、3級で「テキストなしで受かります」と書いた私も、2級は教科書を1冊用意することをおすすめします。条件や数字を確かめ直す場面が多く、手元に1冊あると調べる時間がかなり短くなるからです。私が使ったのと同じシリーズの最新年度版はこちらです。
毎年5月ごろに新しい年度版が出ます。法改正がそのまま出題に反映されるので、必ず最新の年度版を選んでください。
動画と一緒に進めたい方には、LECの『FP2級・AFP 合格のトリセツ 速習テキスト』もあります。本の内容に沿った講義動画と、CBTの模擬試験がついています。
問題をたくさん解きたい方には、ほんださんの『FPキャンプ公式 FP2級 TEPPEN』があります。3級ではテキストと問題集を兼ねた本でしたが、2級は一問一答の問題集で、学科の1000問と、実技の計算問題が入っています。
3冊とも買う必要はありません。教科書1冊に加えるなら、動画と一緒に進めたい方はトリセツ、問題をたくさん解きたい方はTEPPENの1冊で十分だと思います。
これから3級を受ける方も、2級まで進むつもりなら、最初から2級の教科書を手元に置いておくことをおすすめします。2級の教科書は3級と同じ6分野をより詳しく扱っているので、3級の勉強中の調べものにも使うことができます。
2級までの知識があれば、暮らしのお金で迷う場面が減ります
2級の学科は、ライフプランニングと資金計画・リスク管理・金融資産運用・タックスプランニング・不動産・相続・事業承継の6分野です。3級と分野は同じですが、2級では、自分や家族の場面に当てはめて考えられるところまで学ぶことができます。
たとえば、このブログで書いてきた次のような話は、どれも2級の範囲で出てきます。
- 病気で休むときの傷病手当金と、その先の障害年金(傷病手当金と障害年金)
- 医療費がかさんだときの高額療養費(高額療養費に年間上限ができました)
- 退職金にかかる税金(退職金は、申告書を提出しないと20.42%が引かれます)
- ふるさと納税の上限と住民税(ふるさと納税の締切は12月31日)
会社から届いた書類や、役所からの通知を読んだときに「これは自分に関係がある」と気づくことができる。2級の知識の良さは、そこにあるのではないでしょうか。
2級に受かったあと、さらに1級やCFP®へ進む道もあります。その話はFP1級は、学科を受けずに取れますに書きました。

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